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SHINICHI NARUMI PRINT STUDIO SOUON-GASAI

SHINICHI NARUMI
PRINT STUDIO
CONCEPT

CONCEPT​

時として人に喜びと安らぎを与えてくれる花。

道端で風雪に耐えながら人知れずひっそりと咲く花。

その華麗な容姿から、人を魅了する花。

そんな草花を見ていると、私はその核にふれてみたくなります。
小さな種子は大地の恵みを吸い上げ、陽射しと水分を浴びながら徐々に
天空へと伸び、葉を開き、花を咲かせ実をつけます。
そして、儚くも咲き散るものの、また季節が過ぎ去ると新たな息吹を私たちに見せてくれます。
その芽吹き咲く力強い生命感と、生き様には、

人の生そのものを映し出しているかのようにも思います。


どの人生にも花開く事を信じ、夢をみる力がある。

一度きりの人生で何の為に何をし、次の芽吹きに何を残すか。

自分に何ができるのか。
朽ちたとしても、次には何をするのか。

常に自問自答しながら花々に夢と希望を見たとき、

自らの内に勇気と動き出す力が開花します。


その想いをもって私はタガネを持ち、版と向き合い直刻します。

写し取られた線をなぞり、絵の具を着色するよりも、気持ちや想いをダイレクトに版へぶつけ、刷りあげる。

思いどおりに開花するときもあれば、

時に裏切られ積み上げてきたものが一気に崩壊することもある。

そして救われる。

確約のない手探りの過程の中で、私にとって花は原動力でもあり、

羅針盤的な存在なのかもしれません。

それぞれが夢と想いを持ち、たとえ朽ちた花があったとしても

1本1本の存在があるからこそ、広大な花畑を見て清清しく美しいと感じるのでしょう。


そんな花々に敬意を表するのみです。  

 

 

 

鳴海伸一

 

札幌芸術の森美術館 「真冬の花畑」展覧会図録より抜粋

WORKS

WORKS

PROFILE

SHINICHI NARUMI

高校・大学と建築を学び、フランク・ロイド・ライトなどの建築家のドローイングに感銘を受ける。

 

建築設計実務を経て、1997年より本格的に版画制作をはじめ、国内外での作品発表や全国各地の施設などのアートワークも手掛けている。

【 近年の主な展覧会 】

2019 金沢湯涌創作の森AIRプロジェクト(金沢湯涌創作の森/石川県)

   個展「線への憧憬」(金沢湯涌創作の森/石川県)

   アワガミ国際ミニプリント展(阿波和紙伝統産業館/徳島県)

   個展「風姿花」(三越札幌店/北海道)

   International Print Exchange(Durby/UK) 

2018 CWAJ現代版画展(ヒルサイドフォーラム代官山/東京都)

2017 個展「Theory」(三越札幌店/北海道)

2016 全国和紙画展「美濃和紙の里会館/岐阜県」

2015 個展「鳴海伸一版画展」(三越札幌店/北海道)

2014 個展「洞爺湖芸術館夏特別展 鳴海伸一版画展」(洞爺湖町/北海道)

PROFILE
CONTACT

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